グラウンドアンカー工の求人案内
法面工が終わった後、この吹付後に交点にアンカー工を施工していきます。
アンカー工とは、PC鋼線という伸縮性のある特殊鋼を山に埋込、
上から引っ張って外力で山が崩壊するのを止める工法です。
現場に乗り込むと、機械を足場の上に置いて、機械が動くように電源をつなげたりと段取りを行います。
その段取りは現場によるのですが、半日から1日掛かります。その後、削孔を行います。
この時点でオペは機械の操作を行い、手元(初心者はココから勉強します。)がオペの合図でケーシングをつないでいきます。
(ケーシングは後ほど出てきます。)
設計長(決められた長さ)の削孔が完了次第、その削孔深さを測定します。この工法では全て管理しますので、ホントに大変です。
削孔長の次は、角度の測定です。角度も設計値がありますので、規格内に収まるように削孔します。ちなみに、±2.5度が規格値です。
これがアンカー体と呼ばれるモノです。
PC鋼より線というモノで出来ており、現場によって長さが変わります。
通常は7m以上でPC鋼線で出来ているモノをアンカーと呼びます。
(PC綱棒というモノもあります。)
アンカー体を挿入後、セメントミルクというモノを削孔した穴の最深部から注入します。
セメントミルクとは水とセメントを混ぜたモノで、PC鋼線とセメントミルク、セメントミルクと地山を固着させるために注入します。
セメントミルクはこのミキサーで製造します。配合は全て決まっていますので、それを間違わないようにセメントと水、混和剤(AE減水剤)をしっかり混ぜ合わせます。
注入が終わるとケーシングを全て引抜次の穴へ移動です。機械はレールの上に置いて、横から押せば簡単に移動出来ます。
(写真はφ96ミリ 1.5mのケーシングです。)
注入後、セメントミルクが所定の強度に達した時点でPC鋼線を油圧ジャッキを使用して引っ張ります。
この際、ジャッキを2人でセットするのですが、油圧ジャッキがかなり重いので大変です。